500万円が“救い”に見えた25歳の私
私は、
波乱万丈の人生を生きる中で
水商売の世界に入りました。
そこで出会った一人の紳士から、
妾にならないか
という誘いを受けたことがあります。
提示された条件は、
お手当金500万円。
それは、
本当に私を救うお金だったのでしょうか。
今回は、
両親と私が壊れていった
あの時期のことを綴ります。
両親は妾になることを喜んだ
水商売で働き始めて
数年が経った頃。
ある一人の紳士を
接客する機会がありました。
全国的に有名な会社の
会長でした。
いつも通り接客していただけなのに、
私に一目惚れしたようでした。
数日後、
同伴の機会をいただきました。
その日は、
他愛もない会話で終わりました。
ところが後日、
スナックのママから
こんな相談を持ちかけられます。
「その方の妾にならないか」
水商売の世界には、
今もなお
妾文化の名残があります。
とはいえ、
自分にそんな話が来るとは
正直、驚きでした。
妾として提示された条件
条件は、
あまりにも現実離れしていました。
- 毎月25万円
- 都内の高級マンション
- 専属の移動車付き
- 年間250日以上、海外滞在
返事もできないままの私に、
ママは500万円を
その場で手渡しました。
「これは手付金。
今すぐ店を辞めなさい、という意味」
そう言われました。
当時の私は25歳。
帯のついた現金を
人生で初めて手にしました。
お金がくれた錯覚
そのお金を持った瞬間、
- 私は自由になれる
- 家族が楽に暮らせる
そんな期待と安堵感で
胸がいっぱいになりました。
一人で考えられる問題ではない。
そう思い、
母にこのお金を見せました。
母は、
受け取れると思っていたのでしょう。
父も、
勝手に前向きに話を聞いていました。
父は、
「これで会社が助かる」
と言わんばかりに、
相手がどんな人なのかを
知りたがっていました。
私の心は、
ずっと泣いていました。
でも、
我慢していました。
「どうにでもなれ」
そんな気持ちでした。
唯一、現実を見ていた人
ちょうどその頃、
水商売を始める少し前から
付き合っていた人がいました。
どんな時も
私の機嫌を取ってくれる
楽な存在でした。
私は彼に、
同棲を解消し、
妾になることを決めたと伝えました。
彼は言いました。
「本当に、
そんな人生を望んでいるのか」
「家族の問題を
一人で背負うのは間違っている」
「冷静になれ」
私の周りで、
唯一まともな意見をくれた人でした。
歪んだ愛情
本音では、
逃げ出したかった。
でも、
何とかしなければという思いも
同じくらい強かった。
大嫌いな両親なのに、
お金を渡すと、
母は笑顔になり、
穏やかになり、
機嫌がよくなる。
私は、
その歪な母の愛情を
独占したかったのかもしれません。
ずっと、
母の愛に飢えていました。
幼い頃からの反動だったのか。
大事にされていると
錯覚していたのか。
目が覚めた瞬間
そして、
ようやく気づきました。
自分の幸せだけを考えよう。
最後まで
お読みいただきまして
ありがとうございます。
次回のブログでは、
「自殺未遂」を決行した私の心境
についてお伝えします。