わたしはこれまで、
母親はどんなときもわたしを大切にしてくれない人だと思っていました。
いつも妹ばかり気にかけ、
兄の顔色をうかがって生きていて、
わたしには何か月も連絡を取らなくても平気な人。
そんな母だと思っていたのです。
わたしも自分の生活に追われ、
気にしないふりをしていました。
けれど、
本当は違う気持ちがあったことに気づきました。
母親らしいことができないもどかしさ。
その想いを抱えたまま、
時間だけが過ぎていたのだと思います。
そのことに気づいたわたしは、
母にこう伝えました。
「もう何もしなくていいよ。
ただ話をするだけでいいんだよ。」
すると、
母との会話が増え、ランチに行くことが増え、
日常の出来事をたくさん話すようになりました。
意外と話題豊富な人なんだと気づき、
やっぱりわたしの母親なんだと、
温もりを感じるようになったのです。
わたしはきっと、
ずっと拒んできたのだろう。
そんな静かな気づきでした。