わたしは、
双子を妊娠していた頃、
とてもとても大きなお腹になりました。
出産後、
風船が一気にしぼんだような身体を見たとき、
その残念さと衝撃は、
今でもはっきり覚えています。
あれから十五年。
ツインズはすくすく成長し、
親離れの準備を始める年頃になりました。
わたしの身体の中で育ってくれた子どもたちは、
あっという間に大きくなったけれど、
わたしの身体は、
たるんだ皮膚に中年の脂肪がのったまま、
正直だらしないままかもしれません。
けれどある日、
ふと自分のお腹の皮膚を伸ばしたとき、
たくさんの記憶がよみがえってきました。
このお腹で育ってくれたこと。
初めての妊娠が双子だった喜び。
出産までの準備。
ベッドも、
おむつも、
肌着も、
チャイルドシートも、
ベビーカーも、
すべてが二つだったこと。
その一つひとつが、
今でも微笑ましく胸に浮かびます。
「もう少し引き締まればいいのに」
そんな気持ちと裏腹に、
このたるみのあるお腹こそが、
わたしの人生の宝物なんだと感じました。
この想いは、
わたしだけのもの。
夫にも、
両親にも、
誰にも味わえない経験。
そう思ったとき、
わたしの人生って本当に幸せだな、と
心から感じた瞬間でした。