結婚してから、
毎朝夫の入れてくれるコーヒーを飲んで一日が始まります。
我が家では、
束の間の夫婦時間にコーヒーを啜りながらテレビを見るのが習慣です。
夫のコーヒーは、
いつも同じ味をしています。
器は温かく、
ほどよいアメリカンコーヒー。
温かいうちに冷ましながら口に含む味は、
毎日変わらない味です。
ときどき、
わたしが一人でコーヒーを飲みたくて入れることがあります。
でもその味は、
夫のコーヒーにはなりません。
むらっけがあり、
濃い日もあれば、薄い日もある。
そんなとき、
ふと夫のコーヒーの味を思い出しました。
そして気づいたのです。
夫はずっと、
わたしの好みを知ってくれていて、
毎日同じ愛情を注いでくれていたんだということに。
愛されている一杯を飲める幸せは、
毎日そこにあったのだと。